新時代の歌姫 Ado 全国ツアー「蜃気楼」レポと彼女の魅力について本気で語る回
お久しぶりです。リヴです。
先日、自分が尊敬して止まない歌い手のAdo様(以下敬称略)のライブに行ってきました。
それがまあ凄かったので、ライブの感想や、Adoの魅力について書いていこうかなと思います。
また、この記事は汁アドベントカレンダー企画参加記事です。
https://adventar.org/calendars/7917
アドだけに!(いしこの女)
あと去年の記事でYoutubeのリンク貼りまくった結果、重すぎて開けないと色んな人からお叱りを受けたので控えめにしときます。これで重かったらはてなブログのせいです。僕は知りません。
12月2日、僕が参加したライブはAdo初の全国ツアー「蜃気楼」の初日公演(KT Zepp Yokohama)です。
Adoにとっては今年4月に行われたZepp DiverCityでの初ライブ、8月に行われたさいたまスーパーアリーナでの2ndライブに引き続き3回目のワンマンとなります。(2回目でSSAってヤバすぎません?)
今回のセトリをプレイリストにしたのでよかったらどうぞ
https://open.spotify.com/playlist/2n42JhR7gPv3ZScoVnlxkV?si=XRgpyuwsSy-QcPAX8qrK7g
でまず会場の雰囲気についてですが自分と同じ1階スタンディングの客層としては10-20代がメインで男女比は7:3くらいでしょうか。
ただSSAの時は幼稚園児くらいの子供連れや高齢の方もわりと見かけたので、2階席にはいたのかもしれません。
んで、めちゃくちゃおとなしい。こういうご時世とはいえ最前ブロックなら多少の押し合いにはなるだろうと思っていたので少し肩透かしをくらいました。
声出しも、話し声くらいならOKとかいうやんわりとした許可が出されてはいたのですが、出しにくい雰囲気でしたね。
オルスタライブに初めて参加したという方も結構いたみたいです。
その辺の層にしっかりリーチしてライブに連れてきてるのは凄いことだなと思います。
ここでそろそろあの話題について触れておきます。
Adoのライブと聞いて誰もが真っ先に気にする"顔出し問題"です。(実際ライブ後にフォロワーに聞かれたこともありました)
御存知の通り、Adoはこれまでメディアや自身のYoutubeも含め、一切顔を明かすことなく活動しています。
でライブではどうなのかと言いますと、
顔出ししてます。(見えるとは言ってない)
一応スクリーンや仮面などで顔を隠すことなくステージに立ってはいるのですが、スポットライトが当たっていないので余程近い席でない限りはシルエットしか見ないという感じです。
ヨルシカやずとまよ等、最近特に増えている他の覆面アーティストのライブでは一般的なやり方みたいです。
ただライブでのAdoは歌っている間も結構激しく動くので視覚的に物足りなさを感じることはないと思います。
むしろ音に集中できるちょうどいい塩梅だなと感じました。
雰囲気を感じ取りたい人はこちらの動画をどうぞ。
【Ado】 うっせぇわ Piano Ver.
今は髪も長く、よりアー写のイラストに近い印象です。
はい、本題に戻ります。
開演時間も過ぎ、SEとして流れていた曲も終わっていよいよかというタイミング。
ステージ上に降りていた緞帳をスクリーンにしてAdoの生誕からこれまでの音楽活動を年表形式で振り返る映像が流れます。
これをライブで流すのは正直どうなんだ感はありましたが、先日20歳になったばかりというタイミングでのライブということでギリ許される演出かもしれません。
そして幕が上がりまず1曲目「うっせぇわ」
来ましたね。いきなり来ました。
過去2回のライブでは意外な曲が1曲目に来てましたし、この曲はアンコールでやっていたので面食らいました。
この曲はAdoをスターダムに押し上げた一曲でもありながら、同時にアンチ?を生み議論を巻き起こした一曲でもあります。
その大部分は歌詞についてであって作詞をしていないAdoにとっては本来関係ないんですが、ボカロ評論家・鮎川ぱてさんの「うっせぇわ」評がしっくりきたので紹介します(丸投げ)
「うっせぇわ」を聞いた30代以上が犯している、致命的な「勘違い」
https://gendai.media/articles/-/80819?page=1&imp=0
んでこの曲、四つ打ちでかつハイハットも主旋律も四分の表拍が主体なんですよね。
いわゆる日本の民謡的なリズムというやつです。
このビートアプローチもこの曲がヒットした要因のひとつだと思っているのですが、それ故に本質的にはライブ映えするタイプの曲ではないのかなとも思っていました。
ですがそこはAdoの生歌の迫力、特に音源以上にがなりを強めることでこの曲が持つ尖りをさらに数倍鋭くしたような仕上がりになってました。
まあ端的に言えば超かっこいいってことです。
そして続けて2曲目「ウタカタララバイ」
この曲は今年の夏に公開されたONE PIECE FILM RED(以下FILM RED)の挿入歌のうちの1曲です。
ライブ未披露曲の中でも特にファンに熱望されていた1曲。
あまり聞き馴染みはないですがエレクトロスウィングというジャンルに分類されるそうです。
劇中の役割的にも「未知の音楽感」を演出するという重要な曲でしたので、それを新進気鋭のFAKE TYPE.に任せたのは上手い采配だなと唸りました。名将ジョー・マドンもびっくり。
Adoのテク厨要素を詰め込んだようなこの曲。
全編に渡って歌とラップが織り交ぜられているんですが、ミュージカル並みに抑揚をつけて歌っているので素人目に見てもクソ難しいんですよね。
しかもライブでラップをやるって結構難しいことで、本職のラッパーでも音源はカッコいいのにライブだとしょっぱいみたいなことはあるあるです。
それもあって正直これ生で歌えんのかみたいに思ってたところはありました。
が、歌えちゃうんですよね~。なぜなら、Adoだから。
そもそもプロの歌手に対して歌える歌えないのレベルの話をするのって失礼かもしれませんが、この曲に関してはかなり凄いことをさらっとやってのけていたので言及せずにはいられませんでした。
また、この曲はバンドアレンジが特によかったですね。
特に「I wanna make〜」から始まるサビ ?で半テンになるところはめちゃくちゃカッコよかったです。
Adoの曲は音源だとバンドサウンドの曲が少ないので、バンドアレンジが聞けるのもライブならではの楽しみです。
そして3曲目「私は最強」
この曲もFILM RED挿入歌でMrs. GREEN APPLEの大森元貴作曲です。
今言ったばっかりことをひっくり返すようなことを言いますが、やっぱ元々バンド編成の曲を生バンドでやるってのはいいっすね。
特に僕はサビにドラムロールがある曲が気持ちよくて大好きなんで良かったです。
また、サビ終わりのハイトーンビブラートの安定感もエグいです。
やっぱライブだと歌い終わりのロングトーンって重要で、正直そこさえ決まれば上手くまとまった感出るんですよね。
Adoに関してはそこが毎回完璧に決まるからこそ安定してハイスコアを叩き出せるのかもしれません。
結局160km/hの豪速球投げとけばなんとかなる的なね。選ばれた者のみに許されるパワープレイ、嫌いじゃないです。
4曲目は「ギラギラ」
これまでの3曲とは打って変わってミドルテンポの曲。
この曲は特に感情の乗せ方がエグいですね。Adoらしい卑屈さの中にタイトル通り「ギラギラ」した尖りを隠し持った歌詞なのでより一層シナジーが生まれてるのかもしれません。
Ado楽曲はこの曲も含め、作詞作曲の段階でAdoというキャラクターに当て書きするような曲が多いです。
Ado本人が作詞作曲したわけではないんですけど、色んなコンポーザーが考える"Ado像"が結集して、それがAdo作品を形作るという構図はおもしろいなと思ってます。
あとこの曲で目を引いたのがダンスですね。
ガッツリとではないですけど感情表現としての動きにところどころ振り付けが混じったりって感じでした。
ジャンルとしてはストリートジャズに近いですね。
あんまりAdoにダンスのイメージはないと思うんですけど、結構上手いんですよね。
これは持論なんですが、楽器をやってるかどうかで音楽の聞き方が変わってくるように、ダンス経験も音楽の聞き方に大きな影響を与えると思っています。
なので踊りができるというのは自分のなかでは信頼できるなと思いました。
で、この辺あたりからは1曲ごとに暗転して30秒前後のブレイクを挟むようになります。
Adoのライブは基本的にMCがほぼ無いのでその分の尺の調整の意味合いもあるかもしれませんが、喉の負担を考えた休憩という意味もあるんじゃないかなと思ってます。違ったらすみません。
ただでさえ負担がデカそうな歌い方をしていますし、まだ3回目のワンマン、初の全国ツアー初日ということを考えればこれくらいの配慮をしてもらった方がファンとしても安心できます。違ったらすみません。
そもそも全ての曲がベストパフォーマンス級という佐々木朗希みたいな規格外の存在なので、大事に使ってほしいです。違ったらすみません。
そしてここから2曲は恒例のボカロカバー。
Adoは作詞作曲こそしていないものの本人名義の言わば持ち曲が20曲以上あるので、それだけでセトリを組むことも可能です。
ただ彼女は自身の音楽のルーツであるボカロ文化、歌い手文化に強いこだわりとリスペクトを抱いています。
中田ヤスタカや椎名林檎から楽曲提供を受けるほど会社からもプッシュされているにもかかわらず、1stアルバムのコンポーザーをボカロP・歌い手のみで固めたり、初のフェス出演にニコ超を選んだりと、活動の節目節目でその辺のこだわりが見えてきます。
というわけで今回に限らずボカロのカバーは続けていくものだと思ってます。
そしてまずは「シザーハンズ」
原曲は初音ミクということもあって結構切ない印象を受ける曲ですが、Adoはかなり激情込めて歌っており個性が感じられて良かったです。
去年歌ってみた動画を上げているのでぜひ聞いてみてください。
カバー2曲目は「千本桜」
言わずもがな、日本の国歌ですね。起立脱帽プチョヘンザせずに聞いてたお客さんは反省してください。
実は昨年発売された千本桜10周年記念コンピにAdo ver.も収録されており、サブスクでも配信されてます。
親の声より聴いたこの曲ですし、正直聴き飽きた感はありますが、なんだかんだ最後転調するところなんかは盛り上がるしいいですね。
ちなみに8日の福岡公演のセトリではこのボカロカバー2曲が 「金木犀」と「イート」になっていたらしいです。特に「イート」は初披露だったと思うので聞きたかったですね。
そして次の曲は「過学習」
Ado楽曲の中でもかなりボカロチックな一曲。ギターや鍵盤の音量を抑えてドラム主体という珍しいバランスの曲です。
序盤はボーカルがドラムのリズムに合わせるような形で窮屈な印象を受けるんですけど、サビで一気に開放されるんですよね。
さらにそこで透明感のあるファルセット、これが気持ちいいんですよ。
ライブでもそれを損なわないよう、がなりを抑えめで歌っていたのが印象的でした。その辺のバランス感覚、マジで信頼です。
「リベリオン」
来ましたね。この曲も「ウタカタララバイ」と並んで熱望されていたのではないでしょうか。
個人的には1番テンション上がりましたね。疾走感のある曲を伸びやかに歌い上げるAdo様、たまんねえっすわこれ。
予想通りライブでもめちゃくちゃ盛り上がる曲なので今後も歌われることになりそうです。
「行方知れず」
はい、来ました。椎名林檎提供曲。
レコーディングの楽器隊も椎名林檎周りのメンバーで固めているだけあってとっても林檎みが強い1曲です。
Ado楽曲の中でもかなり異彩を放っていますね。
お察しかもしれませんがAdoの歌い方は椎名林檎に強く影響を受けており、本人もそれを公言していました。
それで憧れの歌手に曲を書いてもらうってなんか夢があっていいですね。
また、この曲がリリースされた時の椎名林檎のコメントがかなり印象的だったので引用させて頂きます。
Ado氏の声を初めて拝聴したとき「なんと理想的などら猫声なんだ」と慄きました。二十五年前、拙作無罪モラトリアムを出してしまう前にこの響きに出会せていたら、ぜんぶ彼女に歌ってもらったことだろうとも思います。そう、私は作り手冥利に尽き続け、いまごろさぞやそっくり返っていたことでしょう。
いくらなんでも大げさな気もしますが、ボーカルディレクションにまで立ち会った椎名林檎がそう感じたのもあながち嘘ではないのかもしれないと、この曲を歌いこなすAdoを見て思ってしまいましたね。
「ラッキー・ブルート」
この曲は1stアルバムの中でも1番攻めた曲だなと感じました。
おどろおどろしい雰囲気が特徴的で、Adoの歌声の人間離れした部分を煮詰めたような歌い方。
そしてこの曲に関しては寝っ転がりながら歌うというパフォーマンスも注目ポイントです。
確かにこの曲の狂気性を考えたら棒立ちで歌うのはおかしいかもしれませんが、ここまで振り切ってやってくれるのは流石です。
さらに曲の序盤、急に後ろに倒れ込むという動きがありましたが、あれだけ一瞬で脱力して倒れられるのは凄いですね。
かなりの柔軟性がないとできない動きです。
この辺は見ていただかないことには、という感じですが歌に限らず表現力に長けた人なんだなというのを感じましたね。
ちなみに1stライブの1曲目はこの曲だったらしいです。いくら何でも攻め過ぎです。でもそこがいい。
「Tot Musica」
ここからは怒涛のFILM REDゾーン。映画が公開されて何ヶ月も経つんでネタバレ気にせずに言っちゃいますね。(予防線)
この曲はざっくり言うと「世界を破滅に陥れる歌」という設定なんですけど、ハードル半端なくないですか?
いい意味でも悪い意味でも"世界を変える歌"というのはよくありがちです。
ですが漫画ならともかく、音声ありのメディアでやるにはかなり危険な演出なんですよね。
その歌に説得力が無いと陳腐なものになってしまうという。
ただFILM REDではその圧倒的な歌唱力をもってしてクソデカ設定にちゃんと応えていたなと思いました。(もちろん少年漫画的リアリティの中での話です)
そして言うまでもなく、ライブでもパワフルな歌声は健在で、もはや声というか咆哮に近い何かって感じで凄かったです。
また、曲が進むにつれて何かに憑依されたかのような動きになり、終盤ではステージを這うようにしながら歌うというエグい身体表現も見せてくれました。
そして最後には力尽きたかのように倒れ込み、そのまま「世界のつづき」へ…。
劇中終盤の流れを完全再現した演出は、もうミュージカルさながら。あのクライマックスの感動が思い出されます。
そしてあれだけフルパワーで歌った後に消え入りそうな声で歌い出すこの緩急。もしかして、山本由伸さんですか?
このライブ初めてのバラードで表現力の幅を見せてくれます。
さらに映画のエンディングでもある「風のゆくえ」
ストリングスをバックにした、ストレートで壮大なバラード。
難しい曲を歌いこなしたり、激しい曲をパワフルに歌ったりするのももちろん凄いんですけど、こういう一切誤魔化しが効かない曲でもがっつり魅せてくれるのがまたすごいところ。
静かなAメロの繊細な表現、サビの力強くも泣きが混じったような歌い方。バラードのお手本って感じがします。
そして歌い終わった後、今まで歌以外では一切口を開かなかったAdoが一言「次が最後の曲になります」。
それに対して客が「え~?」とお約束の返しをすると、「…え」とガチで困惑した反応。
歌っている時とは対照的な彼女の初々しい一面が垣間見えてよかったですね。
そしてそんな最後の1曲は「心という名の不可解」
はいみんな大好き、まふくんの提供曲ですね。
Adoもまふくんリスナーであることを公言しています。
1stライブではアンコールの最後、2ndライブでもアンコール前の最後の曲として歌っていており、ラスト曲の定番になりました。
それだけAdoにとっても大切な曲だというのが分かります。
ちなみにこの曲がリリースされた当時は一部界隈が荒れたりもしていましたが、すぐに別の女が登場して辺りを焼け野原にしてしまったので再び平穏が訪れたらしいです。(歌い手今昔物語)
あとギターがかっこいい曲なので、顔モクでギターが一番見えにくい&聞こえにくい場所を選んでしまったことを少し後悔しました。(顔声優オタクの哀しき習性)
正直近づいてもはっきりと見えるわけではありませんし、Adoのライブに関しては近くで見ることにそんなにアドが無いです。
どの席もフェアとも言えますね。
はい、そんな感じで一旦終わってここからはアンコール。
アンコール1曲目は「新時代」
まあこの曲はやらないはずがないと思っていたので予想通り。
「うっせぇわ」に替わってAdoの代名詞になりつつあるこの曲。
照明も、映画さながらの煌びやかな演出で気合い入ってました。
実は最初にこの曲を音源で聴いた時はあまりピンと来てませんでしたが、映画でド派手な演出を見た時に印象がガラッと変わりました。
画と音の組み合わせに凄い説得力があったんですよね。
作曲はあの中田ヤスタカですから、視覚的な演出も計算に入れた上での曲なのかもしれません。
ライブでも他の曲がダークな分、より際立っている印象を受けました。
そしてアンコール2曲目は「逆光」
待ってました。僕が今年最も聞いた曲です。(Spotify調べ)
SSAライブで初めて生で聞いた時に衝撃を受け、Adoの歌唱力は本物だと確信した曲でもあります。
「うっせぇわ」を始め刺々しさが目立つAdo楽曲の中でも、際立って「怒り」という感情にフォーカスしたこの曲。
楽曲提供はVaundyなんですが、彼のイメージとはかなりのかけ離れた仕上がりになっています。
作曲の段階でどこまで想定していたのかはわかりませんが、Vaundyの振り幅の広さとAdoの歌唱力が化学反応を起こした奇跡の1曲だと思ってます。
そしてライブ映えもヤバいです。怒りを込めた叫びにただただ圧倒されるばかり。
初めて生で聴いた時の印象は「人間ってこんな声出せんの?」。
もう文字で伝えるのは不可能なので全人類Adoのライブ行ってほしいです。
あとこの曲、音源でもイントロに歓声が入ってるんですけど、お客さんもそれを意識してちらほら歓声を上げてたのがよかったですね。
声出しが許される雰囲気になればまたライブもさらに楽しいものになりそうだなと感じました。
ここでライブ唯一のMC。
かなり辿々しく、言葉に詰まりながらもこのツアーに臨む心境について語っていました。
当初、Adoの音楽活動の最大の目標はSSAでのワンマンライブでした。
それも今年8月に叶い、そのSSAでのMCでは「このステージに立つことが私の全てだった」、「明日から何を目標に生きていけばいいか分からず正直怖い」というようなことまで言っていました。
今回のツアータイトル「蜃気楼」は、そんな夢のSSA公演の先、ぼやけていてはっきりと見えない現状やこの先の目標を指しているとのことでした。
しかし今回のライブを経て、ステージに立って歌っている時が一番生き甲斐を感じると確信を得たとのことです。
ちなみに福岡公演のMCはもっとライトな話題だったらしいです。
そして最後、トリをかざるのはもちろん「踊」
SSAのMCで、Adoの活動の中でも「うっせぇわ」と並んで特別な曲だという話をしていました。
説明不要の鉄板ブチ上がりソングということで、もう事細かに書かずとも、その盛り上がりは想像に難くないでしょう。
すっかりアンコールの定番になりましたが、1番最後の曲が「またのお越しを きっと」「次回までお元気で ここらでバイバイ Let go」で終わるのいいですよね。
最後は演奏が終わると同時にライブタイトルが入った緞帳がバサッと降りてきて終演。
彼女のライブは1つの演劇に見立てた作りになっているのも好きなポイントの1つです。
1stライブのタイトルが「喜劇」。
2ndライブのタイトルが「カムパネルラ」。(銀河鉄道の夜の登場人物)
1stアルバムのタイトルが「狂言」。
そもそもAdoという名前が狂言のアド(脇役)が由来だったりと、活動の全てにおいて「演劇」という一貫したコンセプトが見られます。
とまあそんな感じで終演した「蜃気楼」神奈川公演。
あまりの衝撃体験に会場を離れ難くなり、わざわざ長蛇の物販列に並んでTシャツを買って帰ったことを告白します。
最後に
ここでAdoの魅力について書こうと思ったんですがもう散々書いてきてるんですよね。
なので今回この記事を書いた理由について少しお話しします。
Adoは今や押しも押されぬ売れっ子なわけですが、それでもまだ誤解されてる部分も多いと感じています。
特に、歌唱力に疑問符が付けられているのを見るともどかしく思います。
テレビの歌番組に生出演したことがないというのもあり、生歌は上手くないのではないかと懐疑心を抱いている方も多いでしょう。
フェスにも出演するようになりましたし、そういった問題もいずれは解決すると思いますが、現時点ではそう思われても仕方ない部分もあります。
そのような事情もあり、今はまだ限られた目撃者の1人である自分が「Adoの歌唱力は本物である」と証言する必要があると感じ、この記事を書くに至ったわけです。
というわけで みなさん、
Adoの歌を聴きましょう。
Adoワールドにハマりましょう。
そしたら是非僕と語り合いましょう。
そんな日が来るのを楽しみにしています。
それでは